2015年10月18日日曜日

10月のベベフィーの様子です。

先月に引き続き、16日のベベフィーも雨…。
でも、赤ちゃんを連れたママたちがぞくぞくと集まってくれました!

初めてのベベフィー参加の方や、
ヒッポに入ってまだ2〜3ヶ月の方もたくさんいましたね。




今日私がみんなの話の中から、共通したおもしろさを感じたのは
「受け取る側がおもしろがれるかどうか」ということでした。

3ヶ月のコスモのことを
「すごくたくさんおしゃべりするんですよ〜」というシェリー、

5ヶ月半の三番目の子ども、楽くんのことを
「本当に手がかからないんです。発する音が、泣き声には聞こえない」というかおりん、

10ヶ月のまなちゃんの「パッパー」ということばを、
「パパを喜ばせるために言ってるなと思う」というキリ、


10ヶ月の双子、こうちゃん、えいちゃんは
「子どものほうからずりばいやハイハイで動けるようになると、
 おっぱいだよ〜と言うと、自分から寄ってきてくれるから楽!」というぽんちゃん。




なんだか子育て楽しんでるな〜。
ママたちたくましいな〜ってすごく思いました。


どのママも、
「◯◯しか言わない」「まだ◯◯できない」「◯◯されると大変!」という捉え方はしていない。

「赤ちゃんは生まれた時から話してる」と思って接してるからなのかもしれないな〜。


1歳3ヶ月のまるこぎのママらっこんがシェアしてくれたこと…



『まるこぎが生まれた時から毎日のようにヒッポにばかり行ってきたけれど、
 靴を履いて歩けるようになったので、公園デビューしたことで、
 ヒッポ以外の親子との接点ができてきました。

 同じくらいの月齢の赤ちゃんが、
 絵本を棚に戻そうとしているところを見て、
 「すごいですね〜。まねして本をしまおうとしてますね〜〜。」と言うと、

 その親御さんは、夫婦揃って、
 「偶然ですよ」と答えました。

 子どもが見せてくれるふるまいを
 「ただの偶然」と思うか、

 「◯◯してるのかもしれない!そうだったらすごい!」と思うか、
 その違いでずいぶん楽しさが違うんじゃないかな。

 私は、なかなか子どもの変化に気づいてあげられない親だなって思ってきたけれど、
 いつの間にかじぶんの中にも「視点」が育ってるのかな。
 それってすごいことだよね。』





そんならっこんに見守られ、すくすく育つまるこぎは、
最近は「とにかく明るい安村」のモノマネが出来るようになったと褒められ、
すでにいい間合いで、人の笑顔を引き出すポイントを押さえています(笑)。



もう一つおもしろかったのが、
1歳代後半から2歳にかけて、
チビちゃんたちはこうやって自分のことばの世界を広げていくんだな〜
という例をたくさん聞けたこと。



1歳半のはるなちゃんは、
音のイントネーションだけをよくまねる。
例えば「い〜よ〜」を「あ〜あ〜」と「あ」の音だけでまねすることがよくある。

1歳7ヶ月のしずくちゃんは、
保育園の運動会のお遊戯で、ほとんど踊っていないけれど、
お気に入りのところだけは誰よりもしっかりはっきり踊る。
「まんべんなく」じゃないんだね。

1歳11ヶ月のラビの息子ちゃん(ごめん、名前ど忘れ!あきとくんだっけ?)は
聞きなれないことばを聞くと
「もう一回」と言って、相手にもう一度そのことばを言ってもらう。

1歳10ヶ月のりょーしゃは、
ママに「◯◯しよっか」「◯◯着よっか」など、
ちょっと気乗りしない提案をされると
「なんで〜、なんで〜」と言い(ママのまねらしい)、

すごくいやなことをされると
「いや〜だ〜っっっ!」とはっきり拒否する。

そして今電話で話すのが大好きで、かなりの長電話。
なぜかマキタのコードレスの掃除機がめっちゃ好きで、
電話の相手にそのマキタを分解しながら(?だっけ?)、
「これ好きなんだ〜」「好きなんだよ〜」と喋り続ける。
まだはっきりとは言えないけれど、
ママがよ〜〜く聞いてみると、「好きなんだ」をいっぱい言っているんだって。



2歳7ヶ月のゆきのちゃんは
ひとりごとで、
「◯◯は?◯◯が?◯◯も?」などと
何度も言ってみては、しっくりくるものに修正している。


ひとつひとつのふるまいは、
「あるある、うちの子もそんなことやってるな」という出来事ばかり。

でも
「人はどうやってことばを話せるようになっていくんだろう?」という
でっかい研究テーマが頭の片隅に置いて、
自然科学者として、そのひとつひとつの現象を重ねて見てみると、

どの瞬間も無駄がなくて驚くべきことの連続なんだな〜って感動する。


子どもたちは
気まぐれに、自由なペースで、
正しいかどうかより、ひたすら楽しいことのほうになびきながら、
教わるのではなく、自分でみつけてことばの世界を広げていく。


そこには必ず人がいて、
気持ちとことばをいっぱいやりとりしているんだね〜。


最後に少し先輩ママのかっちーの話。

おしゃべりが普通の子に比べて格段に遅かった次男のけいま(5歳)が、
この夏急にぐっと喋れるようになった!

その「喋れる」の前に、
お兄ちゃんのことばをおうむ返しして
「パンツ!」と言われれば「パンツ!」
「コップ!」と言われれば「コップ!」
「リモコン!」と言われれば「リモコン!」と言い合って
大笑いしているのがブームの時があった。

普通の子なら、1歳半くらいにやってくるプロセス。


この、
「意味なんか全く考えず、同じ音を出すことを面白がる」というプロセスを越えたら、
急激に話せる量が増えたのだそう。


けいまは、自分からのアウトプットの量は少ない子だったけれど、
こちらが言っていることはよく理解していたし、
ストーリー性のある映画などを見て、一緒に泣いたり喜んだり、
しっかりお話は理解していることは、母のかっちーはわかっていたので、
根気強く待っていてのこの夏の成長ぶりだった。


けいまは、たまたまそのタイミングをつかみそこねたけれど
(もしかしたら、すごく耳がよくて、
 自分の発することばが相手の音と違うことに気づいてしまって
 言うのをやめてしまったのかも)

今やっと、自分が出そうと思う音が
体の機能もアップして思い通りに出せるようになって、
おうむ返しで音を出すことが楽しくてしかたなくなったのかもしれない。



ヒッポでは、私たち大人も、
多言語の赤ちゃんとして音に向かう。

果たして自分は、
「意味なんか全く考えず、同じ音を出すこと」を
純粋に楽しんでいるだろうか…?

赤ちゃんたちを見ていると、
人間は、人の出す音に共振共鳴してしまうようにできているなと感じます。
そういう風に生まれてくる。

それはきっと、人間にとって、とっても楽しいことなんじゃないかな〜。
「正しいやり方」じゃなくて「楽しいやり方」!


同じ音を出すだけで、なんだかおかしくて大笑いしてしまうような、
そんなメタ活(いろんなことばを歌うようにまねして口にすること)、してるかな?






赤ちゃんたちから教わることを、
素直に自分に取り込んでみたいなと思います。




今後のベベフィーの予定は、

10/22(木)音声プロジェクト
11/17(火)本部ベベフィー
11/20(金)お絵描きプロジェクト
12/22(火)本部ベベフィー

全てヒッポ渋谷本部で10時半からです。


また、スペシャルで、
11/2(月)の代々木オリンピックセンターでのヒッポのワークショップは、
「お絵描き、音楽、ことば」をテーマにした、ベベフィーワークショップです。
10時半から13時。
ヒッポメンバーでない方にもオススメです!お友達誘ってぜひ!

その準備会で、明日19日午後、オリセンで準備会をします。