2014年3月14日金曜日

お絵描きプロジェクト 3月/お顔の周りにぐるっと

3月のお絵描きプロジェクト、続きです。

空間の絵をよく描くさあやちゃんが、
2才8ヵ月のときのお絵描きです。


大きなお顔がママ、左の小さいのが自分、
その下のもっと小さいのがお兄ちゃん。


坊主頭のお兄ちゃんはてっぺんにツンツンした髪の毛が生えていて、

ママと自分は、
お顔の周りにぐるっと一周髪の毛が生えています。

さあやちゃんは小さな頃クセっ毛だったそうなので、
だから先がクルクルっとしているんじゃないかと思います。



なんでぐるっと一周なんだろう…。




少し前に見せてもらっていた、
くれあちゃんがママやお兄ちゃんのマネをして描いた「ドラえもん」。




くれあちゃんは同じタイミングであんぱんまんも描きましたが、
そちらは◯を組み合わせたような仕上がり。

くれあちゃんにとっては、
ドラえもんとアンパンマンの違いは、
なにはなくとも「ひげ!!!!」なんだね。

大人から見ると、
ドラえもんの特徴は、何と言っても周りの青いふちがある顔だと思うんだけど、
くれあちゃんにとっては、
ふちなんかどうでも良くて、
やっぱり特徴は「ひげ!!!!」

そして、それがぐるっと一周してる…。





ターニャのところのりんりんも、
小さい頃描いたお顔には…





髪の毛なんじゃないかな~~~と思う小さなクルクルが、
一周ぐるっと描かれている。
(ちょっとパンチパーマっぽい)

こちらはお顔かどうかはちょと分からないんだけど、




やっぱり器用にちっちゃなクルクルがぐるっとしつこい程描かれている…。



これってなんだろうね…??





髪の毛がたくさんある感じ、
おひげがたくさんある感じ、

「たくさん」を表現したくなったら「ぐるっと」なのかな?

強調したいから?
今、それが気になってしょうがないから?


小さな子は左右をよく間違えるけど、
上下もあまり関係ないの?



小さな子はお顔が描けるようになった後、
その丸から手足を描くようになるのは、
「顔」にみえるその丸は、実は全身を表していた!ということを
お絵描きプロジェクトで見つけてきたけれど、

「全体」だから、
一番描きたいものをそこにまんべんなくぐるっと描きたくなるのかな?


そう言えば、手や足も、2本に留まらず、
いっぱい描く子も居たような気がするな~~~。





こういう絵描く子、もっといるかな?

どんなタイミングで、「ぐるっと」描かなくなるんだろう?

気付いたことある方は、ぜひ教えてくださいね。




次回お絵描きプロジェクトは
4/24(木)10時半~13時、
ヒッポの渋谷本部にて。


どなたでも参加できますよ。

お絵描きプロジェクト 3月/空間を描く

3月のお絵描きプロジェクトは、
たった4人の集まりでしたが、
じっくりゆっくりお絵描き眺めておしゃべりしましたよ。

お絵描きプロジェクト初参加のみぽりんが、

5才、年中さんのさあやちゃんのお絵描きを持って来てくれました。



さあやちゃんは、お部屋のレイアウト図のような絵をたくさん描きます。

まずは「びょういん」




お次ぎは「ようちえん」
おひなさまが飾ってあるよ。




そして「レストラン」





普通に、プリキュアとか女の子とか、
そういう絵も描きますが、

お絵描き帳を見せてもらうと、3割り位はこんな「空間の絵」が出て来ます。


さあやちゃんは、
保育園の先生も感心してくれる程の「集中力」の持ち主。

ある日、みんなでとうもろこしの絵を描いたら、
ひとつぶひとつぶ丁寧に描きたくて、
すんごく疲れちゃって、途中で泣き出しちゃった程…(笑&かわいい!)

ヒッポで使う自己紹介のアルバムに、
好きな「パイナップルとグレープフルーツ」を
自分で描いて入れているのですが、






追いかけ方が丁寧でしょ。

普通の子ならごまかして簡単に描いちゃうような所まで、
ていねいに追っかけて描いてる。


そんなさあやちゃんだから、

お部屋がどんなふうに繋がってるのか、
何が置いてあるのか、
そんなことも丁寧に頭の中にしまっておけるのかもしれません。



ちょうど同じ年頃の、
シュガー(from広島)のところのあおちゃんは、

幼稚園でお茶会をしたときのことをママに説明したくて、
お話ししながらこの絵を描きました。




「赤いマットがあって、
 おくつ脱いで、
 畳の所に座ったの…」

あおちゃんの声が聞こえて来そう…。



以前から、
「空間の絵」を描くようになる頃、
こどもは「文字」にも興味を持ち始めて、

今までのお絵描きとは違う「文字風なもの」を書くようになるみたいだね、
ということは、よく話題にあがっていました。




ちょうど、先日上智大学主催のノーム・チョムスキーさんの講演会に参加して来た、
大学生のかんなのシェアリングを聞かせてもらった中の、

「ことばの数は有限だけど、
 表現は無限にできる。

 三語文を話せるようになった子は、
 無限に文が作れる」

という話を聞いた時に、



もしかしたら、

三語文を話せるようになって、

出来事を、時間に沿って頭の中にしまっておけるようになって、

文をどんどん長くして行きながら表現ができるようになっているからこそ、


こういう「空間の絵」が描けるようになってくるんだな…!!

と思ったの。



その時期と、文字を書きたくなる時期が重なるんだとしたら…



頭の中のイメージを、

「書き残しておきたい」


「記憶」を「記録」しておきたいなっていう

無意識の気持ちが文字に向かわせているってことはないだろうか…???



不思議不思議…。



お絵描きを見ていると、
その子のなかの見えないことばの世界が
どれくらい豊かになってきているのかが覗けます。


おもろいわ~~。

    (つづく)