2014年3月14日金曜日

お絵描きプロジェクト 3月/空間を描く

3月のお絵描きプロジェクトは、
たった4人の集まりでしたが、
じっくりゆっくりお絵描き眺めておしゃべりしましたよ。

お絵描きプロジェクト初参加のみぽりんが、

5才、年中さんのさあやちゃんのお絵描きを持って来てくれました。



さあやちゃんは、お部屋のレイアウト図のような絵をたくさん描きます。

まずは「びょういん」




お次ぎは「ようちえん」
おひなさまが飾ってあるよ。




そして「レストラン」





普通に、プリキュアとか女の子とか、
そういう絵も描きますが、

お絵描き帳を見せてもらうと、3割り位はこんな「空間の絵」が出て来ます。


さあやちゃんは、
保育園の先生も感心してくれる程の「集中力」の持ち主。

ある日、みんなでとうもろこしの絵を描いたら、
ひとつぶひとつぶ丁寧に描きたくて、
すんごく疲れちゃって、途中で泣き出しちゃった程…(笑&かわいい!)

ヒッポで使う自己紹介のアルバムに、
好きな「パイナップルとグレープフルーツ」を
自分で描いて入れているのですが、






追いかけ方が丁寧でしょ。

普通の子ならごまかして簡単に描いちゃうような所まで、
ていねいに追っかけて描いてる。


そんなさあやちゃんだから、

お部屋がどんなふうに繋がってるのか、
何が置いてあるのか、
そんなことも丁寧に頭の中にしまっておけるのかもしれません。



ちょうど同じ年頃の、
シュガー(from広島)のところのあおちゃんは、

幼稚園でお茶会をしたときのことをママに説明したくて、
お話ししながらこの絵を描きました。




「赤いマットがあって、
 おくつ脱いで、
 畳の所に座ったの…」

あおちゃんの声が聞こえて来そう…。



以前から、
「空間の絵」を描くようになる頃、
こどもは「文字」にも興味を持ち始めて、

今までのお絵描きとは違う「文字風なもの」を書くようになるみたいだね、
ということは、よく話題にあがっていました。




ちょうど、先日上智大学主催のノーム・チョムスキーさんの講演会に参加して来た、
大学生のかんなのシェアリングを聞かせてもらった中の、

「ことばの数は有限だけど、
 表現は無限にできる。

 三語文を話せるようになった子は、
 無限に文が作れる」

という話を聞いた時に、



もしかしたら、

三語文を話せるようになって、

出来事を、時間に沿って頭の中にしまっておけるようになって、

文をどんどん長くして行きながら表現ができるようになっているからこそ、


こういう「空間の絵」が描けるようになってくるんだな…!!

と思ったの。



その時期と、文字を書きたくなる時期が重なるんだとしたら…



頭の中のイメージを、

「書き残しておきたい」


「記憶」を「記録」しておきたいなっていう

無意識の気持ちが文字に向かわせているってことはないだろうか…???



不思議不思議…。



お絵描きを見ていると、
その子のなかの見えないことばの世界が
どれくらい豊かになってきているのかが覗けます。


おもろいわ~~。

    (つづく)






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