2014年6月20日金曜日

5月のお絵描きプロジェクトより 〜かずぷんの歴史〜

5月末のお絵かきプロジェクトは、
少人数でしたがたっぷりおしゃべりができました。
そして、6月8日に開かれた、子どもの城での子育て応援講座で、
岩田先生に見ていただきたいお絵描きが見つかりましたよ〜〜。


次回お絵かきプロジェクトは7/3(木)
ヒッポ渋谷本部 トラカレ部屋にて。
みんな来てね。








この3年間、ずっと一人の男の子の絵を見続けて来ました。
過去のブログも掘り返し、もう一度現在5歳のかずぷんの歴史を振り返ってみましょう。




かずやくんは2歳になった頃、
大好きな機関車をママに描いて欲しくてたまらない。
毎日毎日「描いて描いて」とおねだり。
200枚近く描いてあげたらしいです。






そして2歳3ヶ月の頃からそれをマネして
自分でも描き始めました。
これより前にもそれらしきものを描いていたかもしれないけれど、
ママが気付いたのはこれが最初でした。


煙のたなびく報告が逆なの分かりますか?
子どもがよくやる「鏡文字」と一緒だよね。かわいい。



一途なかずやくんは、
それからもず~~~~~~~~~~っと、機関車と電車しか絵を描きません。

描き続けて 
ずいぶん細かい所まで描けるようになって来ました。


窓の中には人も乗っています。(でも人だけの絵は描かない!)



おや?ところが、
3才になる頃、急に絵のレベルが逆戻り!
この頃は描く枚数も激減。


ママも見ていて腹が立って来る程(笑)
雑な絵の時期が続きます。

かったるいなら描かなきゃ良いのに(苦笑)
省エネで描いてるな〜。




でも、線の雑さは残りつつも、
3歳3ヵ月の頃には、
雑なままにずいぶん細かいディテールまで描けるようになっちゃった。


4歳1ヵ月の頃には、
電車にまつわる文字もたくさん書けるようになっていました。






マネを始めて2年近く。
浮気せずにただただ同じものを描き続けるしつこさに脱帽!
しかもものすご~~~~~~い枚数なんです!

たまに、「ロボット」の絵があると思ったら、
ロボットの胸には「機関車」のマーク!
徹底しています!

このまま電車と汽車だけを描き続けてどこまで行くんだろう?と
思ったある日、




描きましたよ、初めての人間だけの絵!!!家族です!























でも左端の自分の着ている洋服には、しっかり機関車描かれています。

人間が描けたらあっという間に、
電車を含めた、こんな風景が描けるようになってしまいました。
















この時にお絵かきプロジェクトのみんなで
とってもとっても大きなことを見つけさせてもらったのです。

「電車しか描けない」のではなくて、

「電車が描けるってことは、それ以外のことも
 ちゃんと描けるようになっていたんだ!!!」って。


人間を描いてみた瞬間、
お絵描きを始めたばかりの子が描くような、
丸いお顔から手足が生えちゃうような絵から始める訳ではなくて、
もうずいぶんしっかりとして人間が描けてしまっていた。



「日本語しか話せない」という表現、よく耳にするけれど、

「日本語が話せるってことは、それ以外のことばも
 話せる力が既に備わっている(言語の基礎構造は出来上がっている)」っていう
ことなんじゃないか!って…。




その後もかずぷんは、まだまだ電車と機関車描き続けています。















最近は細かい部分の描き込みがずいぶん切れ込んで来ました。
遠近感も立体感も出て来ました。


カラフルに描くのも大好きです。
実在のものだけを描くのではなく、
色も形も自由にアレンジして描くことも出来ています。















電車にまつわるものなら何でも書きたい。
文字の世界も広がります。














電車にまつわる歌も好き。
その歌の歌詞を書いたり、ドレミで歌ってその音階を書いたりするのも好き。



そして一つ、新しい傾向が…


「部分」が気になる!「種類」で集める!

煙突だけ!















           車輪だけ!





連結部分だけ!















              そしてなんと線路だけ!







あっぱれ!
知らなかったな〜〜〜線路にも違いがあるなんて…。




部分に分けて、種類の違いを区別できるようになってくると、
お絵描き時に、そこが大きなポイントになって来ます。
画伯にとって、納得のいく作品が出来上がるまでに、
なんどか「描いてみて途中でやめる。新しい紙に描き直す」という
パターンがとってもたくさん…。















「う〜ん、なんか違う。」



          「これも納得がいかない」


「そうそう、これこれ、これが描きたかった」



ママのキョンは、ずっとかずぷんが絵を描く様子を見て来て、
今こんなふうに感じています。

私もことばとすごく重なるなあと思ってます。
 そしてたくさんのインプットの後のアウトプットと、
 少しづつ切れ込む時期には特に人が関わる必要があると思う。

 絵を見るだけ、CDを聞くだけでは上手くアウトプットできない気がするし、
 切れ込むのも難しいんじゃないかな。

 人が書いているところを見る、人が喋っているところを見る(聞く)、
 アウトプットした時の相手の反応を受ける、
 これは自然習得には絶対的な要素でしょ。

 ことばとお絵描きが重ならないはずがない(笑)」




かずぷんの家には中学生のお兄ちゃんがいます。
かずぷんのお絵描きには、お兄ちゃんの影響もたくさん!

そんなかずぷん家族の楽しい日常の一コマを紹介して終りますね。




 キョンのメールより…

 かずぷん(5歳)はたまに読み間違いが起こっていて、
 「むらかみ」を「むかまり」と読んだりしてます。
 子音が3つも移動してる…でもいいまつがいの法則と同じです。

 それと兄のメビウスに「かずぷんはどれくらいかっこいい?」と聞かれ
 「2000番代くらいかっこいい」と答えてました。
 多分電車好きにしか伝わらないニュアンスだと思いますが、
 我が家では爆笑ネタです。




何かを「好き」でいるパワーは、ほんとにすごい!


この先もかずぷんのお絵描き見守って行きます。





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